「鍵がちゃんと閉まっているか何回も確認してしまう」
「物が決められた場所にないとムズムズする」
「一度に複数のことをするのが苦手」
日々生活する中で、そんなことを感じていませんか?
「意味がないのは分かっているけど……」
自分では気付いていてもやめられない。
どうしても気になってしまう。
「神経質」な自分にうんざりする。
こんな性格を直せないかと思い、色々と調べてみても、
「自分の状態を客観的に把握するようにする」
「同じ状況を繰り返すことで少しずつ慣れる」
「妥協する基準を決めておく」
など、精神面のアドバイスが多く、なかなかすぐに実行に移せるものではありません。
実際、それぞれ効果があると思います。
しかし、それと同時に、「神経質」が一概に悪いことだとは考えていません。
「細かいところに気付いてミスを防げる」
「事前に計画を立てて行動できる」
「自分が決めたことを最後までやり遂げられる」
など、良いところもたくさんあります。
ただ、残念ながら、それらのメリットは自分で気付きにくいという難点もあります。
例えば、危険を事前に察知して準備できたとしても、実際には「危険が起こらなかったとき」と「危険が起きたとき」のどちらかしか起きません。
「危険が起きたとき」は、自分の準備不足だったと考えることもできるでしょう。
しかし、「危険が起こらなかったとき」は、自分が準備していたからなのか、もしくは偶然なのか、確かめる術がないのです。
それがたとえ、自分が準備したおかげであっても。
とはいえ、「神経質」のメリットを発揮することも、デメリットに押し潰されていたらできません。
では、「数を減らしてみる」という方法はどうでしょう?
もう少し具体的に言えば、「自分が管理するものの数を減らしてみる」というのはどうでしょう?
「神経質」な人は、物事の細かいところにどうしても目が行ってしまいます。
そして、気になった全てのものに干渉しようとしてしまいます。
いくら「神経質」のメリットが発揮できたとしても、目に入るもの全てにそれを発揮し続けていれば疲れてしまいます。
ならば、その対象を少しでも減らしましょう。
物の配置が気になるなら、そもそもそれをなくせないか考えてみるのです。
その物自体がないなら、少なくともその配置で悩むことはなくなります。
学校や職場では難しいかもしれません。
でも、まずは、自分の机や自分の部屋から始めてみませんか?
他には、外注してしまうのも良いかもしれません。
外注といっても、人に頼むことに限りません。
例えば、鍵が閉まっているか不安なら、オートロック機能付きのスマートロックを利用してみるのはどうでしょう?
扉を閉めたあとに「ガチャン」と、“自分以外のもの”でロックがかけられたことが分かると、不安も少し解消できるかもしれません。
「神経質」な人にしか気付けない、できないことがあると思います。
それこそ、他の人が真似できないほどに。
その能力を生かせないのは勿体ないです。
まずは部屋を見渡して、減らせるものがないか探してみるところから始めてみませんか?
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